Why Zipfit


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※本物のインなーブーツ
※インナーブーツは添え物
※なぜシリコンを使う?
※PUフォーミングとの違い
※大きすぎるシェル?
※シェルだけを販売しているメーカー
※バックルはゆるめに
※ひざのストレスを軽減
※テレマーク、マウンテン・スキーにも
※サイズの選び方
※メンテナンス
※設計者のプロフィール


★本物のインナーブーツ★

大量生産されたファクトリー・メイドのインナーブーツは 《購入した時点》 では快適であるという、最低限の機能しか提供しません。また、PUフォーミング・インナーブーツであっても、フォーミングの時の圧力でフィッティングの敏感さとスキーイングやボーディングに必要な 《真の》 サポート性が失われています。更には、パディング自体が短期間にへたってしまいます。これは、もはや本物のインナーブーツとはいえません。

ZIP FIT (Zero Injection Pressure Fitting ) はシリコンを注入して足型を成形する際、PUフォーミングのような圧力を全くかけません。その結果、圧迫感のない素晴らしいフィッティングとサポート性を実現し、多くのスキーヤー、ボーダーの悩みである苦痛、不快感、コントロール性などブーツの諸問題を解決します。


★インナーブーツはブーツの添え物?★

ほとんどのファクトリーメイド・インナーブーツは10日も使うとフィッティング、快適さ、サポート性に深刻な問題が生じ、フィッティングの 《やり直し》 が必要です。

大部分のファクトリーメイド・インナーブーツは 《平均的なスキーヤー、ボーダーは年に10日間スキーに行き、ブーツは3年もたなければならない。従って、インナーブーツは1ヶ月ももてば良い》 という考えによって作られているからです。これは、ブーツの機能に対する本質的なパラメータの急速な悪化を意味します。ほとんどのブーツメーカーは、高品質のインナーブーツを作る技術を放棄して、ブーツ設計者は利益を上げる材料を使うよう求められた結果 《できるだけ安いインナーブーツ》 しか作らなくなったのです。このようにして、アスリートのニーズに対する配慮は一番最後になっています。

多くのブーツメーカーが、どのような 《インナーブーツ》 を提案したか見て下さい。アスリートのニーズに対する配慮は一番最後になっているのが分かります。その考えは 《売るときに問題がなければ良い》 というソファのようなパディングであり、彼らの関心はブーツをいかに売るかということです。

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★なぜシリコンを使う?★

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シリコンは、固まるときも固まった後も発熱、膨張、収縮を起こさず足に圧力をかけません。このため足と脚の関節接合構造 (アライメント) を圧迫することなく、自然な形で完全にコントロールします。

足を圧迫しないため、スキーブーツによる足の末梢神経の血流を維持しますので保温、運動能力、さらには脳細胞の働きを阻害しません。

シリコンは、長期間使用してもパディングやPUフォーミングのような「へたり」がありません。
シリコンは、優れた断熱(保温)材であると同時に優れた衝撃吸収材です。
人体に無害で地球環境にも優しく、精密な歯形を取る歯科医師用シリコンを使います。


★PUフォーミング との違い★

シリコンのインジェクションは 圧力をかけず に空間を埋め、同時に 《自動的に選ばれた》 多孔質のパディングにも浸透し、くるぶし周りは柔らかめに、ヒールとくるぶし上部は硬めに、厳密に成型しブーツ・パフォーマンスを改善します。

その結果、足にしっかりフィットしながら、圧迫感のない 素晴らしいサポート性が得られます。圧迫感がないことは、血液の循環と暖かさが保たれ、足首の関節接合(アライメント) が自然な姿に維持されます。シリコンは長期間使用してもへたりません

sleeve
収納式のインジェクション・スリーブ を装備しており、望む時に2〜3回いつでもシリコンの注入が可能です。このシステムによって、これまで以上により精密なカスタム・フィッティングが可能となりました。

インジェクション・スリーブ
カスタム・フィッティングが完了すれば切り落とします。

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★大きすぎるシェル?★

プラスチック・シェルが開発された当時から、シェルサイズはインナーブーツよりも大きいという問題がありました。シェルの金型が高価なためにワンサイズ・ワンシェルとするのは経済的に困難だったためです。

当初このギャップはシェルのつま先にパッド入れて調整していました。その後、PUフォーム・インジェクションが開発されシェルサイズの違いを吸収できると考えられてきました。その考えは間違っていたにもかかわらずそのまま放置され、長い間スリーサイズ・ワンシェルとするのが一般的になっていました。

その後さらに25年の経験から、現在主流のツーサイズ・ワンシェルでさえ大きすぎて適切に機能しないことが明らかになっています。リアエントリー・ブーツのように、シェルの形が足とスネの形と全く調和しないため形の違いを補うことができないのです。その結果、ブーツを買って4〜5日も滑ると、フィッティング、快適さ、サポート性に問題が起き、フィッティングの 《やり直し》 が必要になってしまいます。

良心的なブーツ技術者は、パッド貼ったり、シェルを伸ばしたり、削ったりしますが、限られた効果しか得られません。

ZIP FIT は多くのスキーヤー、ボーダーの悩みである苦痛、不快感を取り除き、フィッティング性、サポート性、コントロール性を改善し、ブーツの機能そのものを高めます。 


★シェルだけを販売しているメーカー★

欧米では良心的なブーツメーカー がシェルだけの販売も行っています。最近日本でも一部のメーカーがシェルだけの販売を開始し、ユーザーがシェルとインナーブーツの組み合わせを部分的ですが選択できるようになりました。この変化は、インナーブーツはスキーヤー、ボーダーのニーズが一人一人違うことをブーツメーカー自身が認識している」という証です。

スキーヤーのニーズによってスキー・バインディング・ブーツを組み合わせるように、シェルとインナーブーツもスキーヤー、ボーダーの ニーズに合わせて選択すべき」時が来ています。

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★バックルはゆるめに★

脚のサポートとホールドのため、これまではバックルをきつく締めていましたが、バックルは本来シェルのフレックスとサポート性を調整するものであり足を固定するものではありません。バックルを強く締めるほどシェルも硬くなり、ブーツの機能が低下するだけでなく足の血液循環が悪くなり、保温性が低下し、運動能力を阻害するからです。

ジップフィット・インナーブーツはスポイラーのサポート性(かたさ)とフォアワード(前傾)・フレックスのバランスを適切に取りますので、ZIP FIT を使うとサポート性を得るためにバックルをきつく締める必要がなくなります。特に第1、第2バックルはサポート性とコントロール性を得られる範囲で 《ゆるめ》 に締めて下さい。

このように、ZIP FIT を使うことによってブーツのメカニズムをインナーブーツのサポート機能と切り離して調節することが可能となり、敏感な スキーヤーは 《バランスが取れ》 《センタリングされた》 スタンスによって生まれる脚のまわりが一体化されたフィーリングをすぐに感じることがでるでしょう。

ジップフィットを使ったスキーヤーはバックルの強さをミニマムにして、脚と膝をより多く使うことを知っています。カギはスキーヤー自身にあります。バックルをきつく締める習慣をやめ、ゆるく締めることができるかどうかです。気持ち良い程度に締め、初めはゆるい感じがしても、新しいサポートがどの程度かを感じ、どの程度のコントロールができるかを知るために、まず緩斜面の雪の荒れていない所で滑ってみます。その後、段階的にあなたの好きな斜面と雪質のところへ移動します。新しい快適さとコントロール性に慣れるには、5〜6本も滑れば十分です。


★ひざのストレスを軽減★

バランスとエネルギー伝達が予測できるとスキーイングだけに集中できます。

タクシーの乗客が突然の加速や進路変更のために、シートにしがみついてバランスを保ったり、バランス・コントロールを維持するよう奮闘する‥‥  これではリラックスしたスキーイング、ボーディングを楽しむことができません。次の変化が予測できることによって、先を読んだ行動ができ、常にスキー、ボードをコントロールしている感覚が得られます。

急激な加速の危機にさらされてリアシートにしがみつかないこと、つまり、予測が可能なこと、予測をコントロールできること、バランスが取れてセンターリングされることなどによって膝へのストレスと重圧が際だって減少します。

コントロール性が優れていると、コントロールを維持する緊張感が少なくなります。緊張すると怪我の危険が大きいだけでなく、緊張の糸が切れると怪我の原因ともなります。 

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★テレマーク、マウンテン・スキーにも★

エスプレッソのソフト・フレックス機能は、ヒールアップを必要とするテレマーク マウンテン・ブーツ にも最適です。
スポイラー上部にスリットを入れた
「ナロー・モデル」 を特にお勧めします。 


サイズの選び方

基本的にはお使いのブーツサイズと同じです。より厳密に選ぶには、コンベックス(金属巻尺)を使ってシェルの内寸を測って下さい。内寸マイナス1cm が ZIP FIT の標準的なサイズです。シェルは通常2サイズを1つのシェルでカバーしているため、ZIP FIT とシェルのサイズが一致しないことがあります。

ZIP FIT は小さすぎるよりも 5mm位大きめのものをお勧めします。ZIP FIT インナーブーツのトウ・カップは伸縮性に富み緩衝材の役目をしますので、この程度の違いは問題ありません。むしろ小さすぎて、つま先が当たる問題を避けて下さい。

ブーツの幅が狭く容量の小さい一部のモデルでは通常よりも1サイズ大きいシェルを使う場合があります。

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★メンテナンス★

 ●インナーブーツ本体

熱を避ける・・・熱による 《変形》 を避けるため、ストーブのそばなど熱い場所には絶対に置かないで下さい。

濡れたら・・・水が入った場合は、乾いたタオルで拭き取り、暖かく乾燥したところに置いて下さい。ブーツが著しく濡れていなければ、ZIP FIT を取り出して乾燥する必要はありません。

 ●タング

ブーツを脱いだら・・・タングは必ず 《インナーブーツの中》 に押し戻して下さい。タングをかさなったシェル・フラップの間にねじ曲げ、押しつぶしたまま放置すると変形したままで再形成されてしまい、ブーツを履くたびに元に戻るまでの間、不愉快な時間を過ごすことになります。

 ●レザー・ライニング(内張り)

レザー・ライニングには衣服用保革軟膏を薄く塗っても構いません。レザー・ライニングは手入れと取り扱いが適切であれば、年間数十日滑るスキーヤーでも数シーズン以上も使用できる耐久性があります。

レザー・ライニングは濡れたり湿気のあるソックスでは履きにくい場合があります。そのような場合はベビーパウダーをつけたり、シリコンスプレーを軽く吹き付けると履きやすくなります。

 ●乾燥を保つ

ブーツの暖かさと快適さを保つには 《乾燥》 が最も大切です。湿気のあるソックスを履くと室温でも足は冷たく感じます。

ブーツを運ぶときはグラブやスキー帽などを詰めて、できるだけ内部の暖かさを保ちます。断熱性のあるブーツバッグを使用すれば完璧です。

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★設計者のプロフィール★

ヨーロッパの大手ブーツメーカーの開発者であったが、開発者としての理想・良心と営業方針の落差の大きさに失望して退社。自分の理想をZIP FIT で実現し、更なる開発に挑戦している。上記『インナーブーツ(インナーブーツ)はブーツの添え物?』参照ください。

彼の開発した多くのもの、例えばノルディカのグランプリ、サンマルコのシリコン・パーソナリゼーション・システム(SPS)などは高い評価を得ている。

sven


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